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小出 薫(職業:弁護士)のブログです。 2018年1月時点で新潟県糸魚川市内に事務所がある唯一の弁護士です。 海も山も近くに迫る糸魚川の町で奮闘中です!
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Posted by - 2024.04.25,Thu
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Posted by 小出 薫 - 2018.01.02,Tue

新年明けましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりました。

どうもありがとうございました。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

さて、普段の法律相談でよくある”時効”について、

何回かに分けてご説明します。

第1回目は「時効の種類」です。


◆時効の種類は2つ

”時効”には、

消滅時効と②取得時効があります。

詳しくは、時効の原則的なルールが民法に定められているので、

144条以下を見てみましょう → 民法の条文


◆消滅時効とは?

①消滅時効は「一定の時間が経つと権利が消える」という制度です。

これに関してよくあるのが、

「人に、お金を払ってもらう権利」の消滅のご相談です。


たとえば、権利があった(ある)人からの

人にお金を貸してずいぶん経つんだけど、お金返してもらえるかな?

職場を辞めてしばらく経つんだけど、まだお給料ってもらえますか?

というご相談。


反対に、

お金を借りたんですが……もう時効ですかね?

というご相談もあります。


そうです、消滅時効が成立すると、

人に何かしてもらう権利(これを「債権」と言います)が

消えるので、それと表裏一体で、

相手が何かをしなければいけない義務(「債務」と言います)も

消えてしまうのです。


で、いつ消えるの? どういう手続が必要なの?

という部分は、次回以降、解説します。


◆取得時効とは?

②取得時効は「一定の時間が経つと権利を得られる」という制度です。

これに関してよくあるのは、

土地を使い続けていて、他人のかもしれないんだけど、

長く使っているので自分の土地と考えていいかな?


というご相談です。

これについても、次回以降の記事で説明します。


◆まとめ

今回は、時効には、

①権利が消える「消滅時効」と

②権利を得られる「取得時効」とがあることを、

押さえておきましょう!

(つづく)

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プロフィール
HN:
小出 薫
性別:
男性
職業:
弁護士
趣味:
①演劇を見ること。②知らない場所を歩くこと(地図を見ながらでも、地図を見ないようにしながらでも楽しい)。
自己紹介:
◆所属するグループ:
新潟県弁護士会
新潟トラブルシューター(TS)ネットワーク
薬害肝炎(C型肝炎)東京弁護団
HPVワクチン薬害訴訟弁護団
介護保険勉強会、日本社会保障法学会

◆出身:
一橋大学法科大学院
ニューヨーク州立大学大学院Stonybrook校
(公共政策プログラム)
京都大学農学部森林科学科
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